2014年9月25日木曜日

近づきすぎると不幸になる対象

嵐15周年ハワイコンサートで友情にヒビ 「名義に傷」懸念も
 9月19日、20日に迫った嵐ハワイコンサート。嵐の15周年を記念して、デビュー会見を行った思い出の地・ハワイで魅力を凝縮したコンサートを行う。3万人のアラシック(嵐ファンの通称)がハワイに集まる。
 このコンサートは全国のTOHOシネマズでも生中継され、ハワイに行けず涙を飲んだファンたちも一緒に一体感を味わうことが可能だ。
 そんなコンサートだが、ファンであれば喉から手が出るほどチケットが欲しい。しかし、幸運にもチケットをゲットしながら大切なものを失ったという人も…。嵐のデビュー当時から15年間ファンを続ける、A子さん(30才)はこう語る。
 「ハワイのコンサートが発表されてすぐにアラシックの友達・専業主婦のB美(28才)と『絶対当てて一緒に行こう!』と約束したんです。私は嵐のコンサートに自由に参加できるように正社員にはならず、アルバイト生活をしています。費用は航空券とチケット合わせて、27万6000円。現地での飲食なども合わせたら30万円はゆうに超えます。記念すべきハワイコンサートに向けて、必死にバイトを増やして、貯金しました」
 その結果見事A子さんのファンクラブ名義で当選する。しかし、喜ばしい結果報告をした直後からB美からの連絡が途絶えがちに。
 「どうしたの? こんなんじゃ一緒にハワイに行くのも不安だよ」
 と連絡をしたところ、
 「じゃあ行かない! そもそも30万円なんて払えない!」
 と回答が。
 「完全に友情に亀裂が入りました。今回のコンサートは航空券付きなので、他のファンに譲ることもできません。カップルなどがたくさんいるハワイで私は一人ぼっち。また、私の名義での当選なので、キャンセルすることで名義に傷が付くのでは…という不安もあります」(A子さん)
 名義に傷が付くとは、ジャニーズ事務所のブラックリストに入り、今後コンサートが当たりにくくなるということだそうだ。幸せなはずのハワイコンサートチケットが友情を引き裂いてしまう結果になろうとは、なんとも切ないものだ。

これを読んで、どう思いますか?

嵐のコンサートに行くことが、 “友だちの存在よりも大事なもの” になっていたのでしょうか? きっとこの人にとっては本当に、友だちより嵐のファンでいることが大事だったんでしょうね。

このような悲しい事例は、ほかにもいくらでもあると思いますが、私が問題だなと思う点は‥‥
  • 身近な人たちの存在より、テレビで作られた偶像を大事にする人たちがいて、そんな人たちを作り出している「テレビ」というビジネスの罪。これは偶像をセールスするビジネスによる、深刻な被害です。
  • 「それがビジネスだとわかってはいるけど、嵐のメンバーが魅力的で素晴らしいことに変わりないのだ!」と「思い込んでいる自分」を疑わない人たちの問題。テレビが作り出した「狂った価値観」に毒されてしまっています。現実世界にいるもっと身近な人たちを大事にしようとはせず、ただテレビに釘づけになっているユーザー(ファン)がとても弱くて悲しい人たちに見えてなりません。
  • 「たとえ自分たちが弱くて悲しい人たちだとしても、そんな弱くて悲しい自分たちを慰めてくれ、勇気づけてくれるのが、その偶像なのだ」という反論も聞こえてきそうですが、本当に強くて幸せな人になろうとするなら、そもそもテレビとはある程度の距離を取ることが賢明です。テレビの中の偶像を「かわいいな。かっこいいな」と思って優しい気持ちになることは良いことですから、それまでは否定しません。でも、身近な人たちの輪の中にこそ、この人たちが本当の幸せになる機会があふれているんです。「近づきすぎると不幸になる」という「危険な対象」は、事実としてこのように存在します。